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写真家、星野道夫さんの本です。

文章を辿ると 壮大な風景が浮かんできます。

同じとき、毎日を生きながら、決して出会わない悲しみ。
そのなかで偶然にも
人と人が出会う不思議。

土、風や水、動物の中を流れるのあたたかなもの。
人間に対する優しく敬虔なまなざし。
全体に、星野さんという人の中心に宿っているもののあたたかみを感じました。

あたたかなものは、いつもいびつで、なんだか洗練されていなくて、
どちらかというと格好がよいものではないのかもしれませんが
生きていることが、ふわっと包まれるような、
片時でも 安心なものであることを教えてくれるような気がします。

生きていく営みは決してたやすいものではなく、山坂のつづく寒く険しいものだけれど
私たちが息切れてしまわないのは、人の中心の奥にそんなものが存在するからなのかもしれないな。

こんな人がいたんだな、というだけで灯になるようだ。

何度か読み返したい本です。
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# by momo-pocket | 2011-06-02 14:11 | おすすめの